GDevelop 5.0.138 がリリースされました。
なんか 136 がインストールされたと思ったら、すぐに 137 がリリースされましたよ。
不具合でもあったのかと思ったら、そんな事はなく普通にバージョンアップでビビりました😅
ということで、5.0.136 と 5.0.137 の内容を合わせて解説してみたいと思います。
などと書いている最中に 5.0.138 がリリースされましたwww
137 に物理エンジン2.0の衝突に関するバグがあったようです。
ということで、136 から 138 までの内容をまとめてザックリ解説していきます。
💝 改善点
アセットストアが刷新されました!
前回改善したばかりのアセットストアが刷新されましたw
検索機能の強化や、アセットパック一式を一括でインポートする機能、さらにアニメーションプレビュー機能など、かなり使いやすくなりました👏
しかも、有料アセットパックを掲載する機能も追加されたので、今後より多くの素材屋さんが参入してくることも期待できます。
式のエラーが分かりやすく表示されるようになりました。
今までも式の値が空だったりすると、赤くハイライトされていましたが(画像の2行目のやつ)、さらに不正な値が入力されている場合には、アンダーライン付きの赤文字で目立つようになりました(画像3行目)
新しい UI テーマの追加と既存 UI テーマの改善!
UI テーマに 136 で「GDevelop default Dark」テーマが追加されました。
さらに 137 で全ての UI テーマが、新しいモダンなデザインに更新されました。
デフォルトのテーマも、今どきな感じのメリハリのないデザインになりました。
エンジン / イベントの改善
- カメラの境界線を返す式と条件を追加しました。
- 「カメラの[上下左右]端の位置」という式と条件が追加されています。
- CameraX() と CameraY() 非推奨になり、今後は代わりに CameraCenterX() と CameraCenterY() が入力されるようになりました。
- ブラウザの過負荷を避けるために、サウンドを順番にロードします。
- 今までは一度にまとめてロードしようとしていたので、画像と同じように順番にロードするように改善されました。
- ブラウザが機密データを勝手に入力しないように、テキスト入力オブジェクトのオートコンプリートを無効にしました。
- マウスカーソルがゲームウィンドウに戻ってきた時に、マウスボタンのステータスを更新するように改善しました。
- 例えばクリックしたままカーソルを画面外にもっていった後、マウスボタンを離してからカーソルを画面内に戻しても、今まではクリックされたままと判定されていましたが、それがちゃんと更新されるようになりました。
- 物理エンジン2.0に質量(Mass)と慣性(Inertia)の式を追加しました。(翻訳提出中)
- 文字列式(テキスト式)の入力欄でも、数値を返す式がオートコンプリートで提案されるようになりました!
- しかも自動的に ToString() と合わせて入力されるようになっています👏
- なお、逆に数式の入力欄で文字列を返す式が提案されることはないようです……🤔
UI / UXの改善
- 未使用のリソースを種類を問わずに一気に削除するオプションを追加しました。
- すべてのダイアログを更新して、(重要でなければ)ショートカットで閉じるか送信することができるようにしました。
- イベントのドラックドロップによる並べ替えを改善しました!
- もーパカパカしないぞぉぉぉぉー!🙌
- イベントシートの元に戻すとやり直しを改善しました。
- 変更されたイベントにスクロールしたり、選択されたりするようになりました。
- Wiki の拡張機能ページに作成者の公開プロファイルページへのリンクを追加しました。(日本語ページは非対応)
- サンプルからプロジェクトを作成した時に、サンプルの作者を引き継がないようにします。(前も改善しなかったっけ?)
- アプリ全体で検索入力欄のプレースホルダーを改善しました。
- Web 向け(HTML5)にエクスポートされたゲームに WebManifest ファイル(Web App Manifest)が追加されるようになりました。
- HTML5 ゲームはブラウザにより PC やスマホにインストール(ホーム画面にショートカットを追加)することができるのですが、WebManifest ファイルが追加されることで、アイコンやスマホの向きなども設定されるようになります。
⚙️ 拡張機能、🎨 リソース、🕹 サンプル
たくさん追加や更新されたので、個人的に気になったもののみ紹介します。
- 「Boids movement (experimental)」拡張機能が追加されました。
- これは群れの動きをシミュレートする拡張機能です。元々 Boids という有名な人工生命シミュレーションプログラムがあるのですが、それを GDevelop 上で利用できるようにしたものです。合わせて「Fish school」というサンプルも追加されています。まだ実験段階の様子。
- 「Fire bullets」拡張機能は、一度に複数の弾丸を発射できるようになりました。
- 「Number of bullets to shoot at once」プロパティは一度に発射する弾丸の数です。
- 「Firing arc」プロパティは発射される角度の範囲です。弾丸はこの範囲内に均等に広がります。
- 「Angle variance」プロパティは分散する角度です。弾丸はこの範囲でランダムに分散します。
🐛 バグの修正
色々と修正されましたが、個人的に重要そうと思ったもののみ紹介します。
- Firefoxでサウンドが正しくループしない問題を修正しました。
- 物理エンジン2.0で衝突が検出されない問題を修正しました。
🤓 まとめ
今回のバージョンアップで、エディターがとても今時なデザインに変わりましたね。
これまでの毒々しいカラーリングも、メリハリがあって良かったと思いますが、新しいデザインもおしゃれで良いと思います。
レイアウトは変わっていないので、今までと同じ感覚で使えるのもイイ感じです😉
機能面では、文字列式のオートコンプリートで数値式も提案するようになったのは、かなり便利だと思います。
↑これ、ありがたすぎませんか?
しかも、自動的に ToString() と合わせて入力してくれるんですよ!😂
例えばテキストオブジェクトでスコアを表示したいとか、文字列式の欄に数値を入れたいことなんてたくさんあるんですが、その都度 ToString() を経由しなくてはいけなかったのが、一発でいけるようになりました!🙌
あと、イベントの移動(ドラッグアンドドロップ)が、ついにやっとようやくwまともになりました!👏
もう、狙ったところにドロップできないとか、どっかに行っちゃったとか、そんな事故は起こらなくなることでしょう(たぶん)
ここで紹介した点以外にも、色々と追加や変更がおこなわれているので、詳しくは GitHub の GDevelop Releases ページをチェック!
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