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【GDevelop】「条件を反転」した時によくある勘違いと「ではない」の使い方

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GDevelop のイベントでは条件の結果を反転させることができます。 これはプログラミングで言うところの NOT 演算子と同じ、と思いがちですが、GDevelop の条件は単なる真偽値(True / False)の評価だけではなく、オブジェクトが絞り込まれる、という特徴があることを忘れてはいけません。 (NOT 演算子とは真偽値を真なら偽に、偽なら真に反転させる演算子です) 例えば、次の画像のようにイベントが組まれていたとします。 条件が反転されていることに注意してください。 これを見た時に「なるほど、条件は反転されているから、カーソルが WoodCrate 上にない時だけ Tank が移動して、逆に カーソルが WoodCrate の上にある時は実行されないんだな。 完全に理解した!」 などと思ってはいけません。 実はこのイベントのシーンはこうなっています↓ なんと WoodCrate は複数あったのです!😅 よく訓練された GDevelop ユーザーであれば、この時点で WoodCrate の上にカーソルがあっても、先程のイベントは 実行されてしまう ことに気が付くはずです。 どういうことかと言うと、実は先程のイベントは…… 「カーソルが WoodCrate 上にない時に Tank が移動する」 という事ではなく、 「カーソルが上にない WoodCrate に絞り込んで Tank を移動する」 という解釈が正解になります。 つまり、条件の最終的な結果が反転するのではなく、 反転しているのは個々のインスタンスの評価 である点に注意してください。 これは「カーソル/タッチはオブジェクト上にある」条件だけでなく、他の条件でも同様です。 そのため、実際にはどちらかの WoodCrate 上にカーソルが乗っていても、他にカーソルが乗っていない WoodCrate があるので、このイベントが偽(False)になる事はありません。(スマホであればマルチタッチで条件を満たすことができますが……) 条件を反転させた時どのような効果に変化するか、よく確認してから反転を利用するようにしましょう。 単に結果を反転させたい場合は? では、上記のように絞り込みを反転するのではなく、単に結果を真偽値として反転させたい場合は、どうしたら良いのかというと…… 「ではない」を使います。 この「

GDevelop 5.0.126 がリリースされました。

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2022年最初のバージョンアップですよ。(v5.0.125 は闇に葬られましたw) あと、いつの間にか新しいウェブサイトも作られていたようです。 まだ日本語版はありませんが、すごく今風なデザインになっているので、早く日本語版もこのデザインに変わって欲しいものです。 新しいウェブサイトはこちら (英語) ⚠️ 注意 このリリースから、タイマーがより直感的な仕様に変更されました。 今までは、条件でタイマーをチェックするだけでもスタートしていましたが、今後は「タイマーをスタート(またはリセット)する」アクションが実行されるまで、タイマーはスタートしなくなりました。 💝 改善点 かなり数があります……頑張りすぎw ・ゲーム単位で固有の URL が生成されるようになりました。 「公開」の「友達と共有」で生成される URL は、今までは毎回異なる URL が生成されていましたが、今後はゲーム単位で固有の URL も生成されるようになりました。 これにより、ビルドするたびに新しい URL を友達に教える必要がなくなります。 (どのビルドを固有の URL と紐付けるかを選択することもできます) また、ビルドされたゲームは liluo.io (GDevelop が管理するサーバー)でホストされるようになりました。 この件については、今後詳しい説明があるそうです。 ・ゲーム ダッシュボードでゲームごとにビルドのリストが確認できるようになりました。 たくさんゲーム作ってる人には便利な改善😊 ・プラットフォームキャラクタービヘイビアに、操作されているかをチェックできる条件が追加されました。 これでーす。 ・プラットフォームキャラクター、トップダウン移動、経路探索の各ビヘイビアの移動計算が改善されました。 加速または減速する際の計算を改善し、ゲームのフレームレートが低下した時にも、より正確に動作するようになりました。 ・シェイプペインターオブジェクトが改善されました。 回転、サイズ変更、および反転が可能になりました。 アクションで中心点を変更できるようになりました。 描画に合わせて長方形の衝突マスクが生成されるようになりました。(見た目どおりではありません) また、アクションで長方形の衝突マスクを設定できるようになりました。 ・タイマーの条件が改善されました。 オブジェクトとシーンのタイ

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