GDevelop v5.0.0-beta108 がリリースされました。
beta 106 がリリースされる前に 107 が発表されて、んじゃ 107 の記事を書くか~っと思っていたら 108 がリリースされたでござる😅
しかも、リリースに間に合うほど爆速で翻訳してくださった YU-TANG さんのおかげで、初めから新機能も日本語で利用できますぞー🙌
ということで今回は、beta 106 から 108 までの気になった変更点を、まとめてピックアップしました❗
✨ 新機能
・配列変数と真偽値変数が追加
全ての変数(グローバル、シーン、オブジェクト)で、従来の数値、文字列、構造体に加えて、配列と真偽値のタイプ(型)が利用できるようになりました。
真偽値は ON、OFF などに、配列は子変数の数が決まっていないデータや、増減するデータを持たせる事ができるので、とても便利です。
もちろん、配列と構造体は他のタイプを入れ子で持つことができるので、配列の子が構造体、なんてことも可能です。
特に配列は、個人的に待ち望んでいた機能なので、嬉しいです😊
ただし、現状は繰り返しイベントがシーン変数にしか対応していない点が残念です。
グローバル変数やオブジェクト変数を繰り返し処理したい場合は、シーン変数へコピーするか Javascript コードを使用する必要があります😥
・トップダウン移動ビヘイビアを改善
「スティックコントロールをシミュレートする」アクションや「移動角度オフセット」プロパティが追加されて、より便利になったようです😆(よく分かってないw)
・オーディオに立体音響とプリロードの機能が追加
立体音響は距離による音量の減衰だけでなく、音がどの方向から鳴っているかを再現することができるようになります。(3D なので上下前後左右なのだとは思いますが、特に左右が分かりやすいです)
ただし、なぜか位置を逆距離モデルという謎の割合で設定する必要があり、かなり使いにくい仕様となっています😥
あと、プリロードされていないサウンドには効果がなかったり、再生前に位置を設定しようとすると落ちるバグが有るようです……😞
今後の改善に期待です。
プリロードの方は、読み込みが完了しているかを確認するすべは無いものの、使い方はアクションを追加するだけなので、簡単に利用できます。
あとアンロードもできます👍
・グリッドに等角投影(Isometric)を追加
ストラテジーゲーム制作などで便利な、斜めグリッドが可能になりました。
最近のトップダウン移動ビヘイビアへの熱心な改善といい、等角投影派の貢献が止まりませんね👍
💝 改善点
・シーンエディターでインスタンスを Shift + 矢印キーで素早く移動
矢印キーだけだと 1px ごとの移動ですが、Shift + 矢印キーで 5px ごとに移動できるようになりました。
なんで 10px じゃないのかは謎ですw
・AAC オーディオファイルが利用可能に
選択できるようになったらしいです。
・動画オブジェクトを正式採用
実験的なオブジェクトから昇格しました。
・アセットストアがさらに充実
これはバージョンアップ前から利用できていましたが、色々増えてます👍
🐛 バグの修正
・Center ポイントが初期値ではないスプライトの、当たり判定がズレる問題を修正
やっと直してもらえましたw🙌
[Fixed] Sprites with modified points do not collide correctly
・数学的ツールに正規化(normalize)を追加
beta 105 で追加されたのに、使えなかった式が使えるようになりました。
・変数の繰り返しイベント(For each child variable)で、構造体の子が指定できない問題を修正
入れ子になっている構造体も繰り返しの対象にすることができるようになりました。
🧐 まとめ
今回の目玉はやはり、配列変数の追加ですね。
今までは配列の拡張機能とか作っていたので、標準で対応してくれたのは助かります。
ただ、現状は末尾追加と削除しかアクションがないので、もう少し色々なアクションが追加されることを期待したいです。
あと手前味噌ですが、Mouse Pointer Lock という拡張機能が、拡張機能の検索に掲載されるようになりました🎉
JS の Pointer Lock API が利用できるようになるという、かなりニッチな拡張機能ですが、マウスカーソルの移動量を得たりもできるので、PC 向けゲーム制作の際などにお役立てくださいませ😊
ここで紹介した点以外にも、色々と改善されているので、詳しくは GitHub の GDevelop Releases ページをチェック!
コメント
コメントを投稿